航空機整備の広州航新科技、エストニア同業を買収

中国の航空整備サービス会社、広州航新科技はこのほど、エストニアの航空機整備(MRO)会社マグネティックMROの全株式を4,300万ユーロで取得する手続きを完了した。世界的に事業展開する同社を傘下に収めることで市場地位を固めるとともに、MRO事業を強化する。また、両国航空産業間の提携強化、中国国内の航空技術の改善も目指す。

マグネティックのメエオツ社長は、取引が発表された今年1月、「弊社はこれまでにも、急成長するアジア市場への進出機会をうかがってきた。広州航新と弊社の事業は、地理的にも内容的にも相互に補完するもので、大きな相乗効果が見込める」と歓迎する姿勢を明確にした。

マグネティックの筆頭株主であったベンチャー投資会社、バルトキャプのカルダ社長は、「1995年の弊社設立以来、最大の投資回収(イグジット)取引。マグネティックは、競争力のあるバルト諸国企業を育てるという弊社の目的を体現した投資だった」と話した。

マグネティックは本社をタリンに置き、航空機整備全般のほか、航空資産管理を手掛ける。

広州航新科技は、アジア、中東、欧州、北米の航空会社50社を顧客に持ち、深セン証券取引所に株式を公開している。

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