チェコ自動車メーカー、インド市場攻略に意欲

チェコの自動車メーカーがインド市場攻略に意欲的だ。22日付現地紙『ホスポダルスケ・ノヴィニー』が報じたもので、独フォルクスワーゲン(VW)傘下のシュコダが低価格車の投入に乗り出しているほか、トラックメーカーのタトラが軍需部品の供給に動いている。インドは昨年の国内新車販売台数が401万台となり、ドイツを抜き世界第4位に浮上した。生産国としても2020年には中国、日本、米国に次ぐ地位に躍進するとみられている。

シュコダは新興市場向け車両を開発するVWの戦略の先鋒を担う。既存モデルをベースに低価格車を開発し、2021年にインドで生産・販売を開始する考えだ。販売価格を5,000ユーロ程度とし、年産台数30万台を目標に掲げる。同プロジェクトを含め、インドで10億ユーロの投資を計画しているもようだ。同社はすでにインド中西部のオーランガバード近郊で主力モデル「オクタビア」などを生産している。

一方、現地メディアによると、タトラはインド重工大手BEMLと軍用車のアンダーキャリッジの供給で交渉を進めている。BEMLは鉱山・建設、防衛、鉄道を中核事業とし、政府が出資シェア54%を保有する。

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