チェコ中央銀行は27日、主要政策金利である14日物レポ金利を0.25ポイント引き上げ、1%とした。金融引き締めに転じた昨年8月以降で4回目の利上げとなる。利上げ幅は計0.95ポイントに達した。
中銀は通貨コルナが想定より値下がりし、輸入コストの増大を招いてインフレ率が上昇していることから、追加利上げに踏み切った。ロンバート金利(上限金利)も0.5ポイント引き上げて2%とした。公定歩合(下限金利)は0.05%に据え置いた。
インフレ率は昨年10月の2.9%をピークに、今年3月は1.7%まで下がったものの、その後は上昇に転じ、5月は中銀目標の2%を上回る2.2%に達した。
中銀は昨年8月に9年半ぶりの利上げに踏み切り、金利を0.05%から0.25%に引き上げた。11月と今年2月にも追加利上げを行い、それぞれ0.5%、0.75%としていた。