エストニア再可エネ企業、フィンランド風力発電に投資

エストニア国営電力会社エースティ・エネルギアの再生可能エネルギー子会社エネフィット・グリーンは6月末、フィンランド国営の風力発電会社メトゥツァハリティス(Metsahallitis)と風力発電所を共同開発することで合意した。エネフィットのカルマス社長によると、投資規模は1億~1億5,000万ユーロで、1年半以内に基本計画の承認手続きを経て投資を開始する。

共同事業ではフィンランド中部のトルパンヴァーラに発電能力が約100メガワットの風力発電所を建設する。バルト海沿岸諸国での再可エネ事業拡大を狙うエネフィット・グリーンにとって、フィンランドでの風力発電共同開発はその第一歩となる。

エネフィット・グリーンはエストニアとラトビアに計111メガワットの発電容量を持つ4つの風力発電施設のほか、3つの熱電併給施設、水力発電所などを保有している。先ごろ国内同業のネルヤ・エネルギア(Nelja Energia)と買収合意し、同社が保有するエストニアとリトアニアの風力発電所(総発電能力287メガワット)を取り込んで事業拡大を加速させている。

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