セルビア政府、国営肥料メーカー売却へ

セルビア政府は11日、経営破綻した国営肥料メーカー、HIPアゾタラ(Azotara)の清算手続きと資産売却に着手することを明らかにした。清算を進めるため、同社の負債は政府が引き受ける予定。アンティッチ鉱業・エネルギー相は、政府は同社の経営効率を向上させるとともにコストを抑えようとしたが、状況は好転しなかったと述べた。

アゾタラを巡っては国際通貨基金(IMF)が昨年9月、同社の親会社である国営ガス企業セルビアガスに対し、保有資産のうち非中核事業の株式を売却するよう求めていた。対象企業にはアゾタラのほか、化学企業のMSKキキンダ(Kikinda)、化学肥料のHIPアゾタラ・パンチェボ(Azotara Pancevo)、セラミックスのトザ・マルコビッチ(Toza Markovic)が含まれる。

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