ウズベキスタン、初の原発建設でロスアトムと合意

ウズベキスタンのミルジヨーエフ大統領は11日、ロシア原子力公社(ロスアトム)と同国初の原子力発電所の建設で合意したと発表した。出力1,200メガワットの原子炉2基を設置し、2028年までの営業運転開始を目指す。今後は事業母体の発足とともに、原子力エネルギー導入に際し必要となる関連規定や監督機関の整備にも着手する。

ウズベキスタンとロシアは昨年12月の政府間合意に基づき、原子力の平和利用分野での提携を開始した。建設候補地は国内西部のナヴォイ地方で、ロスアトムが立地調査を行う。ロシアはまた、原子力研究分野にウズベキスタンの学生の受け入れ枠を設けるなど、技術者の養成・研修でも協力する。

ウズベキスタンは電力需要の8割超を火力発電に依存している。これに使われる国産天然ガスは年間165億立法メートルに上り、さらに増加する観測だ。原発稼働により不要となる約37億立方メートルを輸出すれば年間5.5~6億ドルの収入が得られるとの試算で、付加価値の高い石化製品の製造施設を建設することも計画している。

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