西バルカン諸国の景気加速、1-3月は3.5%に

西バルカン諸国(アルバニア、マケドニア、モンテネグロ、セルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、コソボ)の景気が加速している。欧州連合(EU)の欧州委員会が18日明らかにしたところによると、2018年1~3月期の経済成長率は3.5%となり、前期の2.7%を0.7ポイント上回った。

同地域で最大の経済規模を誇るセルビアが、前期の2.4%から4.6%へ急上昇して全体をけん引した。投資や個人消費の活発化も貢献し、マケドニアを除くすべての国で成長率が上昇した。

モンテネグロは投資がけん引して4.5%、アルバニアは内需全般が伸びて4.4%を記録した。

コソボは投資拡大と政府支出の増加で0.3ポイント増の3.5%へ、ボスニア・ヘルツェゴビナは輸出と個人消費が伸びて1.5ポイント増の2%へ上昇した。

マケドニアは総固定資本形成の急減が響き1.1ポイント減の0.1%へ減速した。

雇用は前期と同様、西バルカン地域全体で1.5%増加し、失業率も漸減している。ただ、絶対値をみると、最低のアルバニアでも13%、最高のコソボでは26.5%と、依然として高率だ。

また、財政健全化も前進しているが、公的債務はまだ多く、外的要因に経済が左右されやすいレベルにとどまっている。

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