クロアチアの電動スポーツカーメーカーであるリマック・アウトモビーリ(Rimac)は20日、自動運転技術の開発加速に向けて実験車両によるテストを開始したと発表した。アプリケーションやシナリオに応じ数種類のタイプがあり、高度自動運転技術(レベル4)や、電気自動車(EV)スーパーカー「コンセプト・ツー(Ctwo)」の目玉である「ドライビングコーチ機能」の開発に役立てる。
実験車は自社開発の車載人工知能(AI)システムを使って制御できる。1時間運転するごとに6テラバイトのデータが収集可能。これらのデータを用いて周辺環境認識、自車位置推定、運転行動の判断、ドライバモニタリング(運転者の監視)といった機能を向上させる方針だ。
Ctwoに搭載予定のドライビングコーチ機能は、ドライバーにサーキットでの理想的な走行ラインやブレーキポイントを教えるシステムで、自動運転技術に直結する。