トルコのコルザ、米航空機用素材2社の買収完了

トルコの工業用繊維大手コルザ(Kordsa)は7月25日、航空機用素材の製造を手がける米ファブリック・デベロップメント(FRI)とテキスタイル・プロダクツ(TPI)の買収が完了したと発表した。買収価格は合わせて約1億ドル。両社の買収を通して、米国の翼・機体用複合材市場での地位を強化するとともに、航空機業界の有力サプライヤーとしての基盤構築を図る。

コルザは航空機分野ではタイヤに使われる強化材を製造している。今回傘下に収めたFRIはカーボンやセラミック製の高機能繊維素材を、TPIはカーボンクロスやカーボン・アルミ混合などのハイブリッドクロスを手掛けており、商品多様化によりボーイングなど航空宇宙業界の戦略的サプライヤーとしての地位確立を狙う。

コルザはトルコのサバンジュ財閥傘下で、タイヤ繊維(タイヤコード)、建設補強材、複合材料を生産する。年間売上高は約1億2,300万ドルで、従業員数は1,300人を超える。

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