チェコのチェゼタ・モータース(Cezta)が、1950~60年代に国際的な人気を博したスクーター「CZ 501/502」の電動モデルを欧州で販売する計画だ。同事業を推進するため、クラウドファンディングで500万コルナ(19万2000ユーロ)を調達する計画。応募した投資家は、合わせてチェゼタの株式5%を取得する。
チェゼタは2022年までに欧州市場へ2,000台を出荷する計画。調達した資金は、塗装設備などに投じる。すべての生産工程を東部のプロスチェヨフ工場で手がける態勢を段階的に整え、プラハ市内の2カ所でショールームを開設する予定だ。
電動モデルの下敷きとなる「501/502」は、チェコスロバキア時代の1957年から64年にかけて製造された。特徴ある外観から「プラサートコ(「豚ちゃん」の意)」の愛称で親しまれた。
電動モデルは家庭用コンセントで充電できる。パナソニック製のバッテリーを搭載し、フル充電にかかる時間は3時間半、航続距離は150キロメートル。最高時速は115キロに上る。今春に販売を開始し、ベルギーと英国に出荷した。
これまでにも一度、クラウドファンディングで資金を調達し、66人から1,500万コルナ(57万5,000ユーロ)を集めた。これらの投資家は合わせて株式15%を取得した。(1CZK=5.04JPY)