トルコの商用車最大手フォード・オトサンは7月25日、ほぼ全面的に国内で開発した新型トレーラー「ビッグボーイ」を公開した。同社のイェニギュン社長によると、国内開発比率は90%。独自開発したトランスミッション・システムを搭載しており、トルコ人エンジニア1,500人が5年間を掛けて完成させた。投資額は5億ドルに上る。
ビッグボーイは新世代エンジン「エコトルク」を搭載している。最大トルクは500PS。9月にドイツのハノーバーで開催される商用車見本市(IAA)で公開する。イェニギュン社長は、「当初は完成車の3分の1を輸出に振り向けるが、将来的には(同比率を)逆転させる。ブラジルと中国でのライセンス生産も検討している」と述べた。
1997年設立のフォード・オトサンは米フォードとトルコのコチ財閥の合弁企業。欧州ではフォードの商用車の最大の生産拠点となっている。