独自動車部品メーカーのベーア・ヘラー・サーモコントロール(BHTC)は、ブルガリア・ソフィアの生産・物流拠点を拡張することで同国政府と基本合意した。ブルガリア政府が8月29日に明らかにしたもので、投資額は3,160万レフ(約1,620万ユーロ)。完工は2019年初頭の予定で、250人を新規雇用する。BHTCは拡張により、車載エアコンの制御装置やブラックボックスの生産能力を80%引き上げる。
BHTCのブルガリア拠点はソフィア近郊のボズリシュテ経済特区にある。設立は2013年で、研究開発(R&D)部門を含めた従業員数は約420人。自動車大手のダイムラー、ルノー、スカニア、フォルクスワーゲン(VW)や、マーレ、ベーアなどの部品大手に製品を供給している。
BHTCは1999年、自動車用空調機器やエンジン冷却システム大手のベーアと、自動車照明・電子部品大手ヘラーのドイツ2社が折半出資で設立した。ブルガリアはBHTCにとりドイツ以外で唯一の欧州生産拠点となっている。