トルコの8月新車販売台数が激減、前年同月の半分以下に

トルコ自動車販売協会(ODD)が4日発表した2018年8月の新車販売台数(乗用車・小型商用車)は3万4,346台となり、前年同月比で53%の大幅減を記録した。過去10年間の平均(6万951台)に比べても43.7%少ない。景況感や輸出入統計など、経済指標が景気減速を示唆する中、自動車市場でも逆風が明確になった形だ。

乗用車は2万6,976台で50.9%減少した。小型商用車は7,730台で乗用車を上回る58.7%の下げ幅となった。

1-8月の累計は21%減の44万428台だった。乗用車と小型商用車の縮小幅はそれぞれ18.5%、28%だった。

なお、電気自動車(EV)は114台、ハイブリッド車(HV)は2,858台販売された。

通貨リラは8月、経済過熱の懸念の強まりと、米国人牧師の釈放問題をめぐる対米関係の悪化を背景に、対米ドルで25%安と大きく下落した。年初からでは4割以上値を下げている。

通貨安で購買力が縮小したのに加え、自動車ローンの金利も20%以上に高騰しており、新車が買いづらい状況になっている。

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