アゼルバイジャンの国営石油会社ソカールと独火力発電事業者ユニパーは8月25日、アゼルバイジャンで石油及びガス生産施設におけるエネルギー効率の向上に向けた共同プロジェクトを実施することで合意した。両社はアゼルバイジャンの工業都市スムガイトにあるソカールの化学コンビナートの発電・熱供給施設の改修と近代化で協力する。投資額は3,000万ユーロ。事業の完了は2020年初頭となる見通し。
同プロジェクトはドイツの公的輸出信用保証制度であるヘルメス貿易保険の支援を受けている。
両社は2013年に長期ガス供給契約を締結するなど協力を進めてきた。ソカールは、トルコやイタリアを通る欧州向けパイプライン「南ガス回廊」を経由して2045年まで年間15億立法メートルのアゼルバイジャン産天然ガスを供給する予定だ。
ユニパーはドイツのエネルギー大手エーオンの子会社。欧州とロシアに合計で36ギガワットの容量を持つ発電施設を保有している。