ウクライナの大手国有企業100社の2017年の純利益が前年比39%増の444億フリブナ(13億5,600万ユーロ)に達したことがわかった。経済発展貿易省が先ごろ発表した統計によると、上位100社の純利益の総額のうち国営ガス会社ナフトガスのシェアは89%に上った。
同省によると、ナフトガスの2017年の純利益は前年の178億フリブナから393億フリブナへと大幅に伸び、過去20年間で最大となった。同省はその理由として、ストックホルム仲裁裁判所における訴訟でナフトガスがロシアのガスプロムとのガス料金をめぐる係争に勝訴したことを挙げた。
一方同省のネフョードフ第1次官は、国営企業の多くが依然として非効率に運営されており、戦略的に重要な国営企業については企業統治改革を進めていくと述べた。また民営化が必要な企業については、今年採択された法律に基づき透明性のある手法で民営化を行っていくと述べた。
同省によると2017年の国営企業の資産総額は前年から5%増の1兆5,090億フリブナに上った。(1UAH=4.04JPY)