エストニアIT企業、ウクライナ・モルドバ両政府にソフトを納入

エストニアのIT企業スピンテック(Spin TEK)はこのほど、ウクライナとモルドバの両政府に対し、戦略物資用Eライセンシング・ソフトの引き渡しを完了した。エストニア外務省及び米国国務省との提携で実現した。安全保障政策上、きわめて重要性の高い情報システムの納入成功を受けて、今後の事業拡大に自信を深めている。

スピンテックによると、今回のソフトはエストニア戦略物資管理当局が運用するものを基盤とし、ウクライナ、モルドバ各政府の必要に合わせて開発した。戦略物資の動きが透明になるため、汚職や武器・兵器の拡散・違法取引が難しくなる。

スピンテックは、米国などと提携して今回のプロジェクトを完了したことで、「デジタル先進国」というエストニアのイメージが強まり、受注のチャンスが広がると期待している。

セイレントハル外務省経済開発協力局長は、「エストニアは電子政府を中心に、ウクライナとモルドバの取り組む改革を強力に支援している」と話したうえで、電子政府が行政の効率化、透明性改善に果たす役割を強調した。

今回のプロジェクトは、米国務省の輸出管理・国境セキュリティプログラム(EXBS)と、エストニア外務省の開発・人道基金の支援を受けて実施された。

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