チェコのシュコダ自動車は11日、9月の販売台数が9万4,800台となり、前年同月から16%減少したと発表した。同月に欧州連合(EU)ですべての新車に新しい燃費・排ガス試験方法(WLTP:乗用車などの国際調和排出ガス・燃費試験法)が適用されたのに伴い、全生産ラインで対応を迫られたことなどが響いた。1-9月期では7.8%増の93万9,100台に拡大した。
9月の販売数を地域別にみると、西欧は32.8%減の3万2,600台で、主力のドイツは37.4%減の1万1,100台と大幅に後退した。中欧は6.3%減の1万5,300台。本国チェコは13.1%減の6,800台だった。ロシアを除いた東欧は17.3%減の3,600台となった一方、ロシアは34.3%増の7,800台と好調だった。
最大の市場である中国は3万600台で、前年同月から横ばいだった。
同月の販売数をモデル別にみると、昨年10月末に発売したSUV「カロック」(1万300台)と、今年6月末から中国市場に投入したSUV「カミク」(4,500台)を除き全モデルで減少した。人気のSUV「コディアック」が31.7%減の9,100台と大きく落ち込んだほか、小型車「ファビア」(29.5%減、1万3,500台)、基幹モデル「スペルブ」(28.6%減、9,900台)、主力モデル「オクタビア」(21%減、2万9,600台)も伸び悩んだ。