英たばこ大手のブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)がロシアのサラトフ工場を閉鎖する。ロシアたばこ市場の縮小が理由。年内に同工場の生産事業をサンクトペテルブルクに移管する
BATによるとロシアたばこ市場は昨年、前年比で7.3%縮小した。増税に加え、闇製品の急増が影響しているという。
市場調査会社のユーロモニター・インターナショナルの予測では、今後も市場が縮小し、販売数は今年の2,370億本から22年には1,820億本に減少する見通し。一方で闇たばこ市場は急速に拡大しており、JTインターナショナルは過去4年間に7倍になったと推定している。
ロシアたばこ業界団体タバクプロムによると、BATは昨年サラトフ工場で紙巻きたばこ178億本を、サンクトペテルブルグ工場では334億本を生産した。