ロシア国営ユナイテッド・エアクラフト(UAC)は5日、国営中国商用飛機有限公司(COMAC)と共同開発する中型旅客機「CR929」の機体の一部のプロトタイプを発表した。同機はエアバス「A350」やボーイング「787ドリームライナー」と競合するワイドボディモデルで、両社が出資する合弁会社、中俄国際商用飛机(China-Russia Commercial Aircraft International=CRAIC)が開発を進めているもの。2019年末までにサプライヤーと装備の選定を終え、23年に初飛行することが予定されている。
6日から開催される中国国際航空宇宙博覧会(中国航空ショー)に先立ち公開されたのは同機のコックピットと客室のモデル。客室はエコノミークラスで横9列となっている。
両社は2014年にワイドボディのジェット機の開発で合意し、CRAICを設立した。現在同社はエンジンと着陸ギアのサプライヤーを募集している。設計と生産の分担については、以前の報道では中国側がボディの設計と生産を行い、ロシア側が翼を設計するとされていた。