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東欧経済ニュース

アルバニアとコソボが自由貿易協定を締結

アルバニアとコソボは26日、コソボ西部ペーヤで開かれた両国政府合同会議で、自由貿易協定(FTA)に調印した。来年上半期中にすべての貿易障壁を取り除く。また、運転免許証など公文書の共通化や移動通信のローミング料金廃止も実施する。コソボがセルビアおよびボスニア・ヘルツェゴビナ(BH)との対立を先鋭化させる中で、アルバニア人が人口の多数を占める両国が関係を強める形となり、南東欧地域の緊張が一層強まりそうだ。

アルバニアのラマ首相は、コソボ政府が21日、セルビアとBHからの輸入にかける関税を10%から100%へ引き上げたことを明確に支持。「セルビアの覇権主義的な、行き過ぎた行動をけん制する政治的な判断」と全面的な理解を示した。また、2025年までの「(アルバニア)民族統一」実現に向けた協力をコソボに呼び掛けた。

コソボは今月6日、セルビアとBHに対する10%の輸入関税を導入した。セルビアについては「敵対的な行為」を、BHについては「コソボ産製品の輸入妨害」を理由に挙げた。続いてコソボの国際刑事警察機構(ICPO)への加盟が20日に否決された翌日、「加盟を妨害した」として税率を100%に引き上げた。

欧州連合(EU)はすでに6日の時点で、中欧自由貿易協定(CDFT)加盟国としての義務に反する行為だとして、コソボに関税撤廃を求めている。

コソボ統計局によると、同国のセルビアからの輸入高は昨年4億5,000万ユーロと、国別で最大だった。ボルニアからの輸入高は8,200万ユーロだった。

コソボ人口の9割はアルバニア人で、アルバニアとコソボを核とする民族国家の建国構想(いわゆる「民族的アルバニア」)は以前から存在してきた。ただ、ユーゴ内戦後の微妙な均衡を崩さないよう、「アルバニア民族の統一」が公にうたわれることはなかった。

ところが、ラマ首相は今年2月のコソボ建国10周年式典でも「一つの民族の象徴として、一人の大統領を両国の代表とする制度の導入」を提案するなど、民族主義を表に出すようになっており、国際社会の懸念を呼んでいる。

セルビアとBHはコソボの独立を認めていない。

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