韓国の現代自動車はこのほど、ロシアのサンクトペテルブルク市と生産・開発拠点整備に関する特別投資契約を交わした。エンジン、トランスミッション工場と研究開発(R&D)センターを開設するというもので、2027年末までに166億ルーブル(2億1,150万ユーロ)を投資する。現代自は減税や助成金などの優遇措置を受けるほか、昨年末で失効した輸入部品に対する関税相殺措置も同じ条件で享受できる。
現地メディアが現代自関係者の情報として伝えたところによると、関連会社も300億ルーブル超を投資するほか、新工場・開発センタープロジェクトの投資額は270億ルーブルに達する可能性がある。エンジン工場には最新技術を導入し、年間生産能力15万基を備える。
現代自は2010年からサンクトペテルブルク工場で現代自ブランドの「ソラリス」と「クレタ」、起亜ブランドの「リオ」、「リオX」を組み立てている。市当局、ロシア産業貿易省とは昨年6月、生産現地化促進のための協力で合意した。現調比率は現在47%で、エンジン工場が稼働すれば60%に拡大するとしている。(1RUB=1.56JPY)