ウクライナのタイヤ製造最大手ロサヴァ(Rosava)がこのほど経営破綻した。現地メディアによると、同社の負債額は205億8,000万フリブナ(約6億4,100万ユーロ)。うちウクライナ中央銀行に対する債務が57億フリブナに上る。
ロサヴァはウクライナとロシアの関係悪化でゴムの調達と輸出が困難になり、業績が悪化。2017年の最終赤字は7億1,780万フリブナ(2,190万ユーロ)で、前年の3億480万フリブナから拡大した。これを受けて昨年4月末の株主総会で、事業再建のため閉鎖を決め、キエフの経済裁判所が倒産手続きに入っていた。
ロサヴァは「ロサヴァ」と「ヴァルサ(Valsa)」ブランドの乗用車、商用車、農業・建設車両向けタイヤを製造、世界60カ国超に輸出していた。ドイツ、英国、トルコなど外国ブランドの受託製造も手がけ、CIS諸国のタイヤ大手だった。(1UAH=3.81JPY)