タリン市営交通、国営電力と電動バス導入で提携

エストニアのタリン市営交通会社タリンナ・リンナトランスポルディAS(TLT)は9日、国営電力会社エースティ・エネルギア(Eesti Energia)と提携し、電動バスの充電ソリューション開発と実地テストに取り組むと発表した。同国は発電に関しては再生可能エネルギー利用の拡大などで大幅な排出量削減を達成したが、交通分野では立ち遅れていることから今回の提携につながった。

TLTは2035年までに市内路線バスを全て電動バスに切り替えるという目標を掲げている。本格的な導入に先立ち、まず2つのバス路線で10台を採用し、試験運行を行う計画だ。エースティ・エネルギアは、コスト削減とともに効率的な配車を可能にするよう、電気料金や電力消費時間を考慮した最適な充電ソリューションを開発する。

TLTはタリン市内のバス、路面電車及びトロリーバスを運行し、市内交通の約9割を担う。排出量削減のため、昨年、ディーゼル車両を刷新するとともに天然ガス車両の導入を決めた。今年は天然ガス車両100台を購入し、5年間かけてさらに200台増やす計画だ。

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