USスチールがスロバキアに新工場、無方向性電磁鋼板を生産

米鉄鋼大手USスチールのスロバキア子会社であるUSスチール・コシツェ(USSK)が、無方向性電磁鋼板の工場を新設する。需要増に対応するためで、投資額は1億3,000万米ドル。今年半ばの着工、来年10~12月期の稼働開始を見込む。年産量は約10万トンを予定する。

USSKのブルーノ社長によると、新施設で生産する製品の大半はすでに顧客と販売契約が結ばれている。

無方向性電磁鋼板は発電機や変圧器のほか、電気駆動車のモーターに使用される。スロバキアでは現在、独フォルクスワーゲン(VW)、仏PSAプジョーシトロエン、韓国起亜自動車、英ジャガー・ランドローバー(JLR)の自動車大手4社が工場を操業している。いずれも電気自動車(EV)の生産を計画していることから同鋼板の市場拡大が予想される。

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