ベラルーシの自動車メーカー、ユニソン(Unison)が米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)のロシア・サンクトペテルブルク工場を取得することがわかった。ロシアの競争当局が14日付で買収を承認した。同工場は2015年以来操業を停止しており、ユニソンの現地子会社は3年前から取得に向けて交渉を重ねていた。
GMは2008年に3億ドルをかけて年産6万台の能力を持つ同工場を開設し、シボレーやオペルの車両を生産してきた。しかしルーブル安などによりロシアでの新車販売が大幅に縮小したことから2015年に生産を中止していた。
ベラルーシとイギリス資本のユニソンはこれまで、ベラルーシの首都ミンスクで主に中国の自動車メーカー、衆泰汽車(Zotye)の乗用車などを生産してきた。過去にはオペル、シボレー、キャデラックの乗用車やフォード、起亜、露GAZの車両を生産している。昨年にはイランの自動車メーカー、イラン・ホドロ(IKCO)の乗用車の生産再開で合意していた。