仏動物医薬品大手シーバ、ブダペスト拠点を増強

仏動物医薬品大手シーバ・サンテアニマールのハンガリー子会社シーバ・フィラクシア(Ceva Filaxia)が、ブダペスト郊外のワクチン工場と研究開発(R&D)センターを増強する。シーヤールト外務貿易相が15日明らかにしたもので、投資額約100億フォリント(3,120万ユーロ)のうち16億4,000万フォリントを政府助成金で賄う。

シーバは現地同業フィラクシアを1999年に完全買収し、東欧市場におけるワクチン生産およびR&Dの拠点とした。免疫源物質の生産能力を2倍に拡大するため2017年に新生産棟を開所し、研究施設を拡張するなど、過去10年間で1億ユーロ超を投じてきた。製品の約95%をブラジル、メキシコ、タイ、中国、南アフリカなど畜産大国に輸出している。

シーヤールト外務貿易相によると、ハンガリーの医薬品業界は就労者数が約3万人で、昨年の生産高は8億1,000万フォリントに上った。R&D投資率も中東欧諸国の中で最大となっている。(1HUF=0.39JPY)

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