欧州復興開発銀行(EBRD)は14日、ウズベキスタンの電力公社JSCウズベクエネルゴの発電プロジェクトに融資すると発表した。安定的で持続可能な電力供給の実現を支援する目的。融資枠は2億4,000万ドルでソブリンローンの形をとる。アジア開発銀行(ADB)とウズベク復興開発ファンド(UFRD)との協調融資となる。
ウズベキスタンでは発送電システムの老朽化などで、地域によっては電力ロスが2割近くにも達する。排出量削減の観点からもシステムの刷新は緊急課題となっている。今回のプロジェクトではタリマリャン発電所の発電能力拡大のため、ガスタービン・コンバインドサイクル(CCGT)プラントの発電能力を最低900メガワット増強するとともに関連インフラの整備に投資する。
EBRDはウズベキスタンではこれまで70のプロジェクトに13億ドルを融資した。今回の融資は同国向け融資で過去最大となる。