ハンガリー、ブダペスト銀行を民営化

ハンガリー政府はこのほど、2015年に国営化したブダペスト銀行を民営化すると発表した。欧州復興開発銀行(EBRD)との取り決めに従うもので、全株式を7億ドル以上で売却する計画だ。バールトファイマジャル国家資産相が買収希望企業と交渉し、6月末までに結果をまとめる。

政府は2015年、国営ハンガリー開発銀行(MFB)傘下の投資会社コルヴィヌスを通じて、米GEキャピタルからブダペスト銀行の全株式を7億ドルで取得した。今回の売却額の最低ラインは当時の取引額に基づく。

ブダペスト銀行は2017年の資産総額が1兆340億フォリント(約32億5,000万ユーロ)で、国内7位。同年連結利益は146億フォリント(4,600万ユーロ)だった。18年上半期は資産が18%拡大したものの、利益が伸び悩んだ。

政府はEBRDとの間で、2018年2月までにブダペスト銀行を民営化することを取り決めた。しかし、約束した期限を過ぎても売却されなかったことから、業界専門家からは同行およびMKB銀行、地方貯蓄銀行、タカレクバンクなどを合併し、国営の大銀行を設立するのではとの憶測も聞かれていた。(1HUF=0.39JPY)

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