カザフスタンで23日、単独プロジェクトとして中央アジアで過去最大規模のソーラー発電所が稼働した。カザフスタン政府の再生可能エネルギー開発政策および外国企業の投資を呼び込む経済外交政策に沿うものだ。総投資額は1億3,700万ドルで、欧州復興開発銀行(EBRD)が5,270万ドルを融資した。
今回稼働したのは中部カラガンダ州サランのSESサラン発電所だ。164ヘクタールの敷地に約30万7,000枚の太陽電池モジュールを擁し、合計出力は100メガワット(MW)に上る。およそ40万人の電力需要をまかなえるという。
開発を担当した独ゴルトベック・ソーラー社のゴルトベック社長と、チェコ、スロバキアの投資家が運営会社SESサランの株主となっている。
カザフスタンのボズムバエフ・エネルギー相によると、同国は2020年までに水力を除く再可エネが電源に占める割合を3%へ、30年までに10%、50年までに50%へ引き上げる目標だ。今年末までに国内の再可エネ施設の数は現行の60から110へ、総発電容量は531MWから2,353MWへ増加する見通し。