ハンガリーOTP銀、仏ソシエテのモルドバ事業買収

ハンガリー最大手銀行のOTPは6日、仏同業ソシエテ・ジェネラルのモルドバ子会社であるモビアスバンカの株式87.85%を取得することで合意したと発表した。競争当局の承認を得て、数カ月以内の手続き完了を見込む。ソシエテとは昨年8月にブルガリア、アルバニア、12月にセルビアで事業買収合意を交わしており、モルドバが4カ国目となる。

モビアスバンカは国内第4位の銀行で、シェアは13.3%。ソシエテはリテール(小口顧客)部門の国際事業再編戦略の一環で同行を売却する。これによって自己資本比率(CET1)が1ポイント改善すると試算している。

OTPとソシエテは、国際決済業務や資本市場サービス、投資銀行業務などでの提携でも合意した。多国籍企業顧客に高品質のサービスを提供するため、ハンガリーに加えブルガリア、クロアチア、アルバニア、セルビア、モルドバでも協力する計画だ。

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