英国の小売り大手テスコはこのほど、ハンガリー・ブダペストにビジネスサービスセンターを開業した。中東欧事業の管理業務サポート拠点として、ハンガリー、ポーランド、チェコ、スロバキアの事業所の給与計算、人事、商品販売管理、顧客サービス、IT関連業務など支援する。ハンガリー投資促進庁(HIPA)によると、4月に業務を開始し、中期的に約800人の雇用を予定する。
HIPAによると、ハンガリーは過去20年間でビジネスサービスセンター拠点として中東欧で最も成長が目覚ましく、現在、約110のセンターで外国語が堪能な高学歴者約5万人の雇用を創出している。テスコも、有能な人材を確保しやすく、同分野のインフラが整っていることを立地条件として重視した。
ハンガリーはテスコにとって中東欧初の進出先で、1995年に現地同業Sマーケットの店舗買収により事業拠点を構えた。現在、ハイパーマーケット112店、スーパーマーケット35店、小型店59店を展開する。2017年の売上高が6,232億フォリント(19億8,080万ユーロ)に上る現地小売最大手で、従業員約1万6,000人を擁する。(1HUF=0.40JPY)