トルコで12日、イスタンブール近郊のハルカラとコジャエリ県ゲブゼ地区を結ぶ鉄道路線(マルマライ線)が開通した。ボスポラス海峡横断鉄道の13.5キロメートルを含めた全長76.6キロメートルを1時間55分で結ぶ。イスタンブールの慢性的な渋滞の緩和につながると期待される。
新線は駅数43でイスタンブールの10地区を通る。開通式に出席したエルドアン大統領によると、従来よりも移動時間が70分短縮し、通勤・通学の便が格段に向上する。乗用車10万台に匹敵する輸送能力(170万人/日)があるという。
新線はボスポラス海峡線を延長し、既存の路線を延伸・近代化する形で整備された。2013年に着工したが、建設会社の資金不足などで遅れ、工期が予定の3倍の6年に伸びた。投資額は85億リラ(14億ユーロ)に上った。(1TRY=20.37JPY)