ロシア鉄道貨物大手のルストランスコム(Rustranscom)は2日、ロンドン証券取引所(LSI)での新規株式公開(IPO)を計画していることを明らかにした。来月にも新規発行株のグローバル預託証券(GDR)を公開し、3億ドルを調達する意向だ。実現すれば2017年11月のENプラス以来のロシア企業の上場となる。欧米による制裁が長期化する様相の中、ロシア企業が自信を取り戻しつつある様子がうかがえる。
ルストランスコムはロシアとカザフスタンの穀物鉄道輸送の最大手。昨年の売上高は647億ルーブル(9億8,900万ドル)、純利益は116億ルーブルだった。IPOによる調達資金は車両購入や「業界再編」に充てるという。(1RUB=1.70JPY)