セルビア西部のロズニツァが電気自動車(EV)メーカーの招致を狙っている。近郊でEV用バッテリーの材料となるリチウムの生産プロジェクトが進行しているのを強みに、完成車・部品メーカーを誘致したい意向だ。独フォルクスワーゲン(VW)が東欧新工場をセルビアに設置するといわれているが、その決定でもリチウム鉱床の存在が理由の一つとなったもようだ。
英豪系資源大手リオ・ティントは2004年、ロズニツァ近郊のヤダル川流域でホウ酸リチウム鉱床を発見した。23年の生産開始に向けて準備を進めている。同鉱床は世界のリチウム埋蔵量の10%を占めると推定されている。