カザフが中国企業と多角的提携、「一帯一路」フォーラムで

4月下旬に北京で開かれた巨大経済圏構想「一帯一路」の国際協力フォーラムで、カザフスタンが複数の中国企業と広範な提携で合意を交わした。投資促進機関カザフインベストが明らかにしたもので、提携の対象は運輸、物流、貿易、農業と多岐に渡る。

例として、上海エース投資開発会社は、カスピ海沿岸の港湾都市アクタウの経済特区「シーポートアクタウ」での輸送・物流基地開発プロジェクトに2億ドル規模の投資を検討している。アゼルバイジャン、ロシア、トルクメニスタン、イラン向けの輸出拠点としてサプライセンター、組み立て工場、コンテナターミナル、展示場、研修センターなどを整備し、約500人の雇用を創出する計画だ。

カザフスタンはまた、中国国営で金融事業を主力とする中国中信集団(CITIC)と灌漑システム整備での提携で合意した。同政府が進める2028年に向けた国内灌漑開発計画に沿った形で、大規模な開発の可能性を検討する。

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