航空機エンジン大手の独MTUエアロ・エンジンズは7日、セルビア政府と同国での修理工場設立に関する覚書を交わしたと発表した。部品修理拠点網を拡大する戦略に沿って、同国に新拠点を整備することを決めた。2022年の稼働開始を目指す。
MTUは商用機エンジンの保守・修理・オーバーホール(MRO)事業が近年堅調に推移していることから、修理拠点網の拡大はさらなる成長にとって不可欠の措置としている。現在の修理体制での作業時間は年間約190万時間に上る。セルビアの新修理工場は年間約40万時間を計画する。
セルビア政府はMTUの大型投資を全面支援する考えで、ブチッチ大統領は国際航空業界の立地として同国の魅力が高まることに期待を示した。