英蘭石油大手ロイヤル・ダッチシェル傘下のシェル・アップストリーム・アルバニアは5月24日、アルバニア南部のシピラグ山地での試験掘削で新たな石油鉱脈を発見したと発表した。1日あたり推定1,000バレルの産出が可能とみられる。
シェルはアルバニアで2012年に油田開発事業に着手した。シピラグ山地には第2、第3鉱区の開発権を保有するほか、今年2月には第4鉱区でも新たに開発権を取得した。同区の探査・開発には7年間で4,250万ドルを投資する計画だ。
アルバニアの国内石油生産量は現在、1日当たり1万8,000バレルにのぼる。推定埋蔵量は2億2,000万バレルで、南西部のパトス・マリンザ油田は海底油田として中欧で最大規模とされる。