ポーランド石油大手PKNオルレン傘下のオルレン・ポウドニイェ(Orlen
Poudnie)が、国内南部のトシェビニャにバイオ・プロピレングリコールを生産するプラントを建設する。中東欧情報サイト『Nov-ost.info』によると、このほど現地建設エンジニアリング会社のテクニク・ポルスカとビプロラフが、第1工場の設計および建設を共同受注した。投資額は約4億ズロチ(9,390万ユーロ)。同プロジェクトは新投資促進法により3億ズロチの助成金を受ける。
新プラントではバイオディーゼル燃料の生産工程で発生するグリセリンを利用してプロピレングリコールを生産する。グリセリンは主にトシェビニャにあるPKNオルレンの石油精製所から調達するほか、国内のバイオディーゼルメーカーからも購入する。年産量は3万トン。医薬品、化粧品、食品業界に供給し、国内需要の約75%に対応できる見通しだ。
オルレン・ポウドニイェは主にバイオ燃料、バイオコンポーネント、パラフィン、溶媒を生産、販売する。近年、環境への配慮から植物由来の化学品への期待が高まっていることを受け、バイオ製品事業に力を入れている。(1PLN=28.80JPY)