ベラルーシ国営商用車大手MAZと中国トランスミッション最大手の陝西法士特歯輪の合弁会社ファーストMAZはこのほど、ミンスク近郊に開設するトランスミッション工場の建設に着手した。投資額は約1,700万ドル。出資比率に応じてMAZが3割、陝西法士特歯輪が7割を拠出する。稼働開始は2021年初めの予定だ。
新工場の建設地は、ベラルーシ政府と中国企業が共同出資するビリーキー・カーメン工業団地。工場の敷地面積は3万3,000平方メートルで、自動車向けギアボックスを年間約1万個生産する計画だ。将来的には生産能力を2倍に拡大することも視野に入れている。
MAZは中国企業との提携に積極的で、昨年は自動車部品・エンジン大手の
柴動力と合弁会社MAZウエィチャイを立ち上げ、別の中国合弁工業団地「グレートストーン」で工場を着工した。商用車向けディーゼルエンジンの年産量は1万基で、将来的には現地調達率を5割に引き上げ、2万基まで増やす計画だ。