Pipedrive:エストニア発のCRM大手、AIベースのセールスアシスタントを開発

エストニア発の顧客管理ソフト(CRM)大手パイプドライブが、人工知能(AI)をベースとしたセールスアシスタントを開発した。商談成立への近道となる行動・作業(アクション)を提案するもので、CRM製品の機能を拡張できる。段階的に導入を進め、年末までに全世界で使えるようにする。

パイプドライブでは、AIアシスタントをあくまで「補佐」として位置付けている。アニキン最高技術責任者(CTO)は「顧客との安定した関係をつくり、表情や身振りで感情や意思を読み取ることは、少なくとも現時点では人間にしかできない。弊社のソリューションは、ユーザーの利用履歴を分析して、特定の作業を自動化するほか、目標の設置・調整や、進捗状況の良い案件で次の行動に出ることなどを提案する役目を果たす。また、多くの案件を抱えるあまり放置されている案件をマーキングして忘れないようにすることもできる」と話し、営業担当者の決断を助ける機能を強調する。

パイプドライブは2010年の創業。世界150カ国の9万社以上の営業チームが同社のCRMシステムを導入している。世界で500人以上を雇用する。

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