インド、ロシアとの関係強化に期待

インドがロシアとの経済関係深化を望んでいる。ゴヤル商工相は11~13日に、5州の知事、140企業の代表者からなる訪問団を率いてウラジオストクを訪問し、北極圏における天然ガス探査・生産をはじめ、鉱山・希土類(レアアース)、エネルギー、林業、医療、農業、食品加工、窯(よう)業、観光、インフラといった産業における両国間企業の提携推進に積極的な姿勢を明らかにした。来月初めにはモディ首相がウラジオストクで開催される第5回東方経済フォーラム(EEF)に出席する予定だ。

ゴヤル商工相は「インドは天然ガスを基盤とする経済への転換を図っており、ロシアはエネルギー分野のパートナーとして重要な役割を果たす」と期待感を示した。また、両国のエネルギー担当相間で、すでに北極圏などでのガス探査やインドへのガス供給などについて、可能性を探っている段階と話した。

インドとロシアの貿易規模は昨年、15%増の110億ドル弱(98億ユーロ)に拡大した。ロシアのトルトネフ副首相は2025年の貿易目標300億ドル達成に向け、協力関係の拡大・深化に取り組む必要性を強調した。

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