チェコのシュコダ自動車は14日、7月の販売台数が10万2,700台となり、前年同月から3.1%増加したと発表した。販売数の増加は11カ月ぶりで、7月単月としても過去最高を記録した。主力の欧州で販売が回復したほか、SUVモデルが好調で全体を押し上げた。
販売数を地域別にみると、西欧は12.3%増の4万5,600台で、主力のドイツは16.2%増の1万6,000台だった。フランス(3,000台、24.2%増)、イタリア(2,500台、31.2%増)、オランダ(1,800台、57.7%増)、スウェーデン(1,400台、84%増)、デンマーク(1,100台、17.5%増)、ギリシャ(300台、38.4%増)の各国も伸び率が高かった。
中欧は11.2%増の1万7,500台。本国チェコは12.1%増の8,000台に拡大した。ポーランド(5,300台、11.3%増)、スロバキア(1,800台、16.6%増)、クロアチア(600台、18.1%増)の3カ国でも二ケタ増を記録した。
ロシアを除いた東欧は18.4%増の4,900台で、特にバルト3国(900台、60.1%増)、ウクライナ(700台、59.5%増)、カザフスタン(200台、58.3%増)が好調だった。ロシアは10.4%増の7,300台に伸びた。
中国は自動車市場の縮小が影響し、15.7%減の2万1,100台に後退した。インドは14.6%減の1,200台と振るわなかった。
販売数をモデル別にみると、SUVの「カロック」が28.2%増の1万3,700台、「コディアック」は25.2%増の1万5,400台、中国市場限定の「カミク」は81.1%増の3,900台となり、全体をけん引した。一方、主力モデルの「オクタビア」(6.1%減の2万8,800台)、小型車「ラピッド」(22.2%減の1万1,100台)、フラッグシップモデル「スペルブ」(31.9%減の7,100台)はいずれも不調だった。小型車「ファビア」は2.2%増の1万5,200台。欧州限定のシティカー「シティゴー」は3.1%減の3,500台に後退した。今年4月に発売された新小型車「スカラ」は4,100台を売り上げた。