NYK:郵船ロジスティクス、スロベニアに支店開設

郵船ロジスティクスはこのほど、スロベニア唯一の海港があるコペルに支店を開設した。欧州でのプレゼンス強化が狙い。特にオーストリア、ハンガリー、スロバキア、クロアチア、ルーマニアの中欧・南東欧5カ国の事業拡大を視野に入れている。

これら5カ国への船舶貨物輸送は、北アドリア海に面したコペル、伊トリエステ、クロアチアのリエカの3港を経由することで輸送距離を縮めることができる。実際に、これら5カ国の船舶貨物の60%が北アドリア3港を経由する。

コペル港は過去10年間で積み替え量が倍増し、3港の中で最も取扱量が多い。同港から中欧・南東欧5カ国への貨物列車は毎日62本運行されている。

コペル港運営会社よると、日本企業の進出や、日欧間の自由貿易を実現する経済連携協定(EPA)発効で日系物流サービス会社の取扱量増加が見込まれている。

コペル港は面積280ヘクタールの多目的港だ。12の専用ターミナル、係留施設26バース、岸壁総延長3.4キロメートル、鉄道総延長30キロメートルを擁する。

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