トルコのヴァランク産業技術相は16日、12月にも「純国産電気自動車(EV)」のプロトタイプを公開すると発表した。技術力を強化して国産品の付加価値を高め、国内産業の振興を図る戦略に沿うもので、景気が減速する中、中東地域初のEV開発で力量をアピールしたい意向だ。
開発には財閥系複合企業のアナドルグループ、キラチャ・ホールディング、ゾルル・ホールディング、移動通信最大手トゥルクセル、トルコ・カタール系のバス・商用車大手BMCの5社が携わり、総額30億ドルを投資する。
プロトタイプは3モデルで、セダン、ハッチバック、ステーションワゴン、スポーツカー、クロスオーバーの5タイプから成るという。2023年のトルコ建国100周年に向け、22年末に製造を開始する予定だ。