ロシアのメドベージェフ首相は17日、中国の李克強首相との定期会談後の記者会見で、ロシアがすべての分野で中国との協力を強化する意向であることを明らかにした。また、両国が密に意見を交換し、絆を深めてきたことで、相互協力・戦略提携関係が「新しい段階に到達した」との見方を示した。今回の会談では欧州・アジアの結びつきや、中国の主導する「一帯一路(新シルクロード構想)」など重要な点について意見を交換したという。
具体的には、科学・宇宙開発や貿易拡大などで20本以上の協定に調印した。宇宙開発では、月・宇宙研究センターを共同で設立するほか、それぞれが計画する月探査計画での協力で合意した。
貿易拡大では、2024年までに取引規模を2,000億ドルに引き上げるためのロードマップで一致した。メドベージェフ首相は中国への輸出に関連し、ガスパイプライン(東ルート)が年末にも稼働する予定を確認。大豆、小麦など農産物供給の拡大に向けた障壁除去にも取り組んでいると話した。
長距離航空機・大型ヘリコプターの共同生産計画は、承認手続き中だ。
企業間では、石油化学、新素材生産、医薬品合弁などで数多くの契約が結ばれた。