CastPrint:医療用3Dプリントサービス ラトビア

骨折患者向けに3Dプリントによるギプスの成形サービスを提供している。成形されたギプスは従来の石膏性のものと異なり、軽量で通気性に優れるほか、防水性があるため着けたままの入浴も可能で、装着中の煩わしさを大きく減らしている。医師・専門家の助言や協力を受けながら開発を進めており、ラトビア国内の5つの医療機関で同社のサービスが導入されている。

ギプスの材料は医療的に承認されたポリ乳酸プラスチックを使用する。対象となる部位は現在、手首または手のひら、手の指、足首の3カ所。3Dスキャナーで怪我の箇所をスキャンし、その画像をもとに3Dプリンターで出力するため、個々の患者にフィットしたギプスの成形が可能になる。一回の成形費用は約100ユーロ。同サービスの利用により、患者一人当たりの治療時間を3分の1に短縮でき、医療機関側の労働力も15%以上節約できるという。

同社は2016年の設立。創業者の一人がひじを骨折し、スーツを着られなくなったことをきっかけに誕生した。同社を紹介した米経済誌『フォーブズ』によると、医療用3Dプリントは急成長している産業で、市場規模は2024年までに約12億ドルに拡大する見込み。

Cast

Print

Riga,

Latvia

Tel:

+371

22

406

633

info@castprint.co

http://castprint.co/

上部へスクロール