ポーランド電力大手のエネアは8日、東部ルブリン県に出力30メガワット(MW)の太陽光発電(PV)施設を建設すると発表した。約1億ズロチ(2,300万ユーロ)を投じ、傘下の炭鉱会社LWボグダンカの所有地に設置する。近く建設準備に入り、2年以内の完成を目指す。
PV施設は炭鉱近隣の2つの集落の未使用地に設置され、総面積は約55万平方メートルに及ぶ。完成後は年間約3万メガワット時の発電が可能で、エネアは電力購入契約(PPA)に基づきLWボグダンカに低価格で電力を供給する。
エネアは約240万の顧客を擁し、電力小売の市場シェア12.5%を握る。発電事業では石炭火力発電所として国内最大のコジェニツェ発電所などを運営し、国内発電量の約8%を占めている。また、再生可能エネルギーによる2019年1~6月期の発電量は1,010ワット時で、前年同期から12%増加した。(1PLN=27.43JPY)