ロシアのインターネット大手ヤンデックスが来年6月に開催される米デトロイト国際モーターショーに自動運転車の出展を計画している。国営テレビ局RTが10月27日に伝えた。同社は韓国・現代自動車やデトロイトのローレンス工科大と協力して自動運転車による「ロボ・タクシー」サービスの提供を目指している。7月には現代自のセダン「ソナタ」をベースにした自動運転車の試作モデルを発表していた。
ヤンデックスは今年5月に自動運転車の公道実証試験を開始した。モスクワ市で35台、タタルスタン共和国のカザン市で55台を走らせている。年末までに試験車両を95台に増やすとともに、2022年までに1,000台規模に引き上げる計画で、来年初頭にはイスラエルでも試験を実施する予定だ。同社は2016年に自動運転車の開発を開始し、翌年に最初の試作車を制作した。
ロシア政府は昨年10月に自動運転車の公道での試験走行を認めることを決定した。試験にはヤンデックスのほか、モスクワ自動車・道路大学、ロボット開発のオブローラ、自動車大手カマズ、タタルスタン共和国のIT開発特区イノポリスなどが参加している。