ポーランド企業、独自開発の磁気浮上鉄道技術を披露

ポーランドの新興企業、ハイパーポーランドは10月22日、ワルシャワで自社開発の磁気浮上(マグレブ)式鉄道技術「マグレール(magrail)」の初デモ走行を行った。全長48メートルの試験コース(実寸の5分の1)でのプロトタイプの最高速度は時速約50kmに達した。日本や中国が採用しているリニア技術とは異なる新しい受動的磁気浮上技術で、5年後の商業化を目指している。

「マグレール」は既存の鉄道インフラを受動的磁気レールシステムに変換できるため、同じレールで通常の列車と磁気浮上式列車が走行できる。車輪が浮遊し、レールとの摩擦がなくなるため,

時速300km、高速専用軌道では415kmの走行が可能という。

ハイパーポーランドはポーランド国立研究開発センター(NCBiR)から1,650万ズロチ(380万ユーロ)の助成金を受け、マイクロソフトなど国際企業の協力を得て研究開発を進めている。デモ走行には独、伊、蘭の鉄道関係者をはじめ国内外の技術専門家が集った。(1PLN=28.36JPY)

上部へスクロール