チェコ下院、増税法案を可決

チェコの連立与党が提出した増税法案が6日、共産党(KSCM)の賛成を得て下院を通過した。税収を増やし、財政赤字の拡大を阻止する狙いがあるが、上院では否決されるのが確実。再度下院で可決し、法案が成立する見通しだ。

同法案ではたばこ、蒸留酒、賭博(とばく)などの物品税を来年初めから引き上げるほか、保険会社の準備金の一部に対する特別課税を実施する。土地登記料も現行の1,000コルナから2,000コルナへ引き上げる。

財務省は100億コルナ(4億3,488万ドル)の税収増を見込んでいたが、野党の修正案が盛り込まれたため、実際にどれだけ税収が拡大するかは確かでない。

バビシュ首相(ANO)率いる少数内閣は、来年の財政赤字を今年並みの400億コルナ、国内総生産(GDP)比で0.7%に抑える方針だ。(1CZK=4.71JPY)

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